加熱槽(ボイル槽)に投入した加熱された製品を安全かつ効率的に取り出すことができます。
蒸気で水温を上昇させ、設定温度及び制御精度範囲によって(お客様との打ち合わせによる)ヒーティングコイルを利用し、安定した温度管理が実現できます。
チラーユニットと組み合わせることで、加熱(ボイル)と冷却(クール)を1槽で切り替えて運転することが可能です。
また、加熱槽(ボイル槽)と ひやっ子(冷却槽)を並列し連続運転をする等、お客様の用途に合わせてご提案いたします。
パック入り食品(惣菜、豆腐、漬物など)を高精度なボイル温度管理ができ低温調理には最適です。
※写真の装置は加熱槽2槽を冷却と切り換えて運転する方式です。
メリット
- 菌数管理に効果あり!
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ボイル殺菌で熱処理を行い、製品管理(菌数管理)に役立ちます。
特長
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特長 その1.
安全・効率的作業
槽内に浮上装置が備え付けられており、火傷のリスクを減らし、作業の効率化を実現することができます。
(投入物を作業のしやすい高さまで浮上させることが可能ですが、品物や槽内は高温な為ご注意ください。) -
特長 その2.
ご要望に合わせたシステム設計
加熱方式(蒸気式・ヒーター式)の選択や水槽の大きさ・高さなど細かなご要望にお応えいたします。
また、加熱温度、加熱時間など制御設計からご対応いたします。 -
特長 その3.
省スペース設計
浮上装置機構が水槽内で完結しており、設置スペースを大きくご用意できないお客様でも設置できる可能性がございます。
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特長 その4.
ボイル・クール槽 1槽2役!
チラーユニットと組み合わせることで、加熱・冷却工程を1槽で完結することができ、加熱処理後、冷却工程へ製品を搬送させる手間を省きます。加熱槽と冷却槽の併列使用も可能です。
仕組み
仕様
外形寸法 W×D×H (mm) | 1515×1036×900 |
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内径寸法 W×D×H (mm) 有効 | 1020×920×480 |
熱源 | 蒸気/ヒーター |
対応荷重 (kg) | 100 |
※上記の仕様は改良により予告なく変更する場合があります。
※お客様のご要望に合わせて設計致します。
導入事例
事例1海産物加工会社
新潟県 K社様
加熱・冷却兼用水槽としてご利用いただいております。
HACCPの観点から熱処理は重要管理点(CCP)とされています。殺菌温度と時間を連続的に監視しています。
事例2有限会社サンラック様(山梨県)
KEOSマシナリーのひやっ子は冷却槽として2018年に1槽を導入しました。
この度新工場を立ち上げるにあたり、ボイル用加熱槽と冷却槽のひやっ子を組み合わせる事で低温殺菌の効率化が図れると考え 、ボイル槽とひやっ子を新たに追加導入しました。
ボイル槽から冷却槽にコンテナを移動する際に、火傷の危険や重量、作業の手間を考えスライド移動用のトレーを設置する事で、作業者の負担を軽減させることができました。
また、冷却槽が1槽だと90℃の製品を15℃以下まで冷却するのに3時間かかっていましたが、ひやっ子を2槽使用し、1次冷却2次冷却と続けて冷却する事で今までの半分以下の時短となり生産量が安定するようになりました。
導入機器
- 浮上装置付加熱水槽
- クックチル対応浮上装置付冷却システム「ひやっ子GTシリーズ」
事例3株式会社カミチク 丹波センター様(兵庫県)
食肉加工製造の加熱・冷却工程において『加熱槽・冷却槽』をご使用いただいております。
対象製品により加熱温度や加熱時間は異なりますが、加熱方式としてヒーティングコイルを採用し細かな温度制御を実現しました。
また、お客様のご要望に合わせ、タイマーとシグナルタワーを設置し、時間管理を徹底しております。
その他の特徴として、浮上機構を搭載することで作業者の負担軽減を図るとともに作業効率に役立っております。